2016年7月30日土曜日

30年を超えてつながった地蔵さまとばあちゃんの折り鶴の話。

先日、30年前のばあちゃんの折り鶴を見つけた。 最近、摂田屋醤油の越のむらさきで社長や常務と、この辺、盛り上げたいねってお話をする機会がちょこちょこある。



先日も話している雑談の中で、越のむらさきの玄関横にある地蔵の話になった。「こしのじぞう」というシンボルにもなったお地蔵さんだ。 私も地元が近くて、よくこの辺で遊んでました~なんて話してて、 「いやー、実はその地蔵には私も思い入れがあって」という話を切り出した。



というのも、12年前に亡くなったうちのばあちゃんと一緒に、私も子どもの頃よくここにきてお参りをしていた。 当時ばあちゃんは信心深かったのか、とにかくいつも折り鶴を折っていて、部屋の中や病院のお見舞いやお参りの時などに飾ったりしていた。特別な紙じゃなく、いつもチラシを切ったり孫の折り紙の余りを切ったりして、暇さえあればお茶飲みながら鶴を折っていた。 その数ったらもう千羽鶴どころじゃなくて、私の記憶の中だけでも知り合いのお見舞いに1回で7千羽鶴をもっていったのを覚えてる。 それで、いつも病院近くのこの地蔵さんところにも「おすそ分け」って言って千羽鶴をかけていっていた。 私も子どもながらに付き添っていた記憶がある。 そんな話をしてたら、越のむらさきの常務が、「いや、その鶴あるよ」というわけだ。 20年以上勤めてる社員の方も呼んでお話を聞くと、確かにその方が入社前からこの地蔵さんに鶴が祭ってあって、代々、これは捨ててはいけないと教わっていたんだとか。 まさかと思って地蔵の鶴を見せてもらうと、確かに奥の方に考えられない古さの折り鶴があった。



手前には新しい鶴もあるのを見ると、最近も引き継いでやってくださっている方もいるようだけど、奥の古い鶴は誰が持ってきたか社員の方もわからず、いつの間にか地蔵が鶴まみれになっていたというのだ。 よく見ると、チラシの切れ端だったりきれいな折り紙だったり。 日に焼けて色はセピアを通り越しているけど、ちゃんとした鶴だ。 なんとも感慨深い。 ばあちゃんがここに生きている。 なにせ鶴折るのが好きなばあちゃん。 どういう因果関係かは不明だけど、ばあちゃんの本名は樺沢ツル。 今になっていろいろと思い出してきた。 お盆には、ここにも墓(お地蔵)参りにこようかと思う。 株式会社FARM8 代表取締役 樺沢 敦

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