先日も話している雑談の中で、越のむらさきの玄関横にある地蔵の話になった。「こしのじぞう」というシンボルにもなったお地蔵さんだ。
私も地元が近くて、よくこの辺で遊んでました~なんて話してて、
「いやー、実はその地蔵には私も思い入れがあって」という話を切り出した。
というのも、12年前に亡くなったうちのばあちゃんと一緒に、私も子どもの頃よくここにきてお参りをしていた。
当時ばあちゃんは信心深かったのか、とにかくいつも折り鶴を折っていて、部屋の中や病院のお見舞いやお参りの時などに飾ったりしていた。特別な紙じゃなく、いつもチラシを切ったり孫の折り紙の余りを切ったりして、暇さえあればお茶飲みながら鶴を折っていた。
その数ったらもう千羽鶴どころじゃなくて、私の記憶の中だけでも知り合いのお見舞いに1回で7千羽鶴をもっていったのを覚えてる。
それで、いつも病院近くのこの地蔵さんところにも「おすそ分け」って言って千羽鶴をかけていっていた。
私も子どもながらに付き添っていた記憶がある。
そんな話をしてたら、越のむらさきの常務が、「いや、その鶴あるよ」というわけだ。
20年以上勤めてる社員の方も呼んでお話を聞くと、確かにその方が入社前からこの地蔵さんに鶴が祭ってあって、代々、これは捨ててはいけないと教わっていたんだとか。
まさかと思って地蔵の鶴を見せてもらうと、確かに奥の方に考えられない古さの折り鶴があった。
手前には新しい鶴もあるのを見ると、最近も引き継いでやってくださっている方もいるようだけど、奥の古い鶴は誰が持ってきたか社員の方もわからず、いつの間にか地蔵が鶴まみれになっていたというのだ。
よく見ると、チラシの切れ端だったりきれいな折り紙だったり。
日に焼けて色はセピアを通り越しているけど、ちゃんとした鶴だ。
なんとも感慨深い。
ばあちゃんがここに生きている。
なにせ鶴折るのが好きなばあちゃん。
どういう因果関係かは不明だけど、ばあちゃんの本名は樺沢ツル。
今になっていろいろと思い出してきた。
お盆には、ここにも墓(お地蔵)参りにこようかと思う。
株式会社FARM8
代表取締役
樺沢 敦
0 件のコメント:
コメントを投稿